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複雑な形状内で樹脂の流れをコントロール 『湯道』の設計
自動車のタンク部品が複雑形状になる背景とは
自動車のウォッシャータンクの事例です。
単に水を入れる容器と言えど、このように複雑な形状をしている理由とは、一般的に自動車の設計において、タンク類の設計の順番が最後の最後であるためです。自動車においてより重要なボディー形状や、エアコンユニット位置などが決まった後に、それらの隙間をかいくぐって配置されるため、いびつな形状になりやすい製品なのです。
また、一昔前はタンク類の樹脂製品はブロー成形が主流でしたが、形状が複雑になるにつれブローでは樹脂が回りにくく板厚も一定を保ちにくいため、射出成形後、溶着による張り合わせが主流になってきました。
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樹脂のまわりを極力コントロールする『湯道』
このように複雑な形状や深さのある製品においては、『樹脂のまわり方を極力コントロールする』ことが求められます。なぜなら意図しない場所に『ガスパック』が発生し、『樹脂の欠肉』の原因となってしまうからです。
その対策としてこのウォッシャータンクの事例では、製品全体に網目状の『湯道』というリブ形状を金型に織り込みました。その湯道をつたって樹脂が流れやすくなり、意図した場所に樹脂を回り込ませやすくなります。
『流動解析』も行い、樹脂の流れをシミュレーションして確認しました。金型内での樹脂のまわり方を確認し、『ガス抜き入子』が必要な場所のアタリもつけられ、極力設変や改修の少ない金型製作へ持ち込めました。
効率的な生産ラインを見据えた金型製作
関東製作所グループでは、社内にプラスチック成形品の『後加工専用機』の製作部門があります。
タンク等の中空品は射出成形の場合、専用の熱溶着機で製品同士をくっつける必要があります。弊社ではその熱溶着機も抱き合わせで製作が可能です。
関東製作所グループでは社内に金型部門と専用機部門があることで、お客様の工場ライン単位で、効率的な生産環境の提供を得意としています。
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金型設計・製作から製品の成形、そして専用機製作まで
弊社では、180ton~1,800tonの射出成形機を8台保有しております。協力会社も含めればより対応可能範囲は広がります。
すなわち金型部門、専用機部門、成形部門が一つの会社内に存在するため、プラスチック製品の開発を検討しているお客様、またはお悩みを抱えたお客様すべてにお答えすることが可能です。金型売りの場合でも、金型設計から成形のトライまで弊社で行い、なるべく量産以降の不具合が少ないように心がけております。
関東製作所グループは、経験豊富なスタッフたちとこの潤沢な設備環境で「プラスチック製品開発のベストパートナー」を掲げ、業界をリードしてまいります。
お問い合わせ・技術相談は(株)関東製作所にて承ります。
> [お問い合わせ] 射出成形ラボを運営する(㈱)関東製作所です。
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