金型製作から専用の熱溶着機製作まで一貫対応 – 自動車用ウォッシャータンク –

自動車業界PP
ウォッシャータンクの写真
業界 自動車業界
樹脂材質 PP
成形機サイズ 650ton
製品サイズ 370mm × 180mm × 270mm
製品名称 自動車のウォッシャータンク
製品特性 深さのある製品で樹脂の周りをよくする目的で、製品全体に『湯道』を織り込んだ事例。また熱溶着機とセットで製作し、工場ライン単位での提案を行った。

複雑な形状内で樹脂の流れをコントロール 『湯道』の設計

自動車のタンク部品が複雑形状になる背景とは

自動車のウォッシャータンクの事例です。
単に水を入れる容器と言えど、このように複雑な形状をしている理由とは、一般的に自動車の設計において、タンク類の設計の順番が最後の最後であるためです。自動車においてより重要なボディー形状や、エアコンユニット位置などが決まった後に、それらの隙間をかいくぐって配置されるため、いびつな形状になりやすい製品なのです。

ウォッシャータンクの写真 いびつな形

また、一昔前はタンク類の樹脂製品はブロー成形が主流でしたが、形状が複雑になるにつれブローでは樹脂が回りにくく板厚も一定を保ちにくいため、射出成形後、溶着による張り合わせが主流になってきました。

 

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樹脂のまわりを極力コントロールする『湯道』

このように複雑な形状や深さのある製品においては、『樹脂のまわり方を極力コントロールする』ことが求められます。なぜなら意図しない場所に『ガスパック』が発生し、『樹脂の欠肉』の原因となってしまうからです。

その対策としてこのウォッシャータンクの事例では、製品全体に網目状の『湯道』というリブ形状を金型に織り込みました。その湯道をつたって樹脂が流れやすくなり、意図した場所に樹脂を回り込ませやすくなります。

湯道の説明画像

『流動解析』も行い、樹脂の流れをシミュレーションして確認しました。金型内での樹脂のまわり方を確認し、『ガス抜き入子』が必要な場所のアタリもつけられ、極力設変や改修の少ない金型製作へ持ち込めました。

効率的な生産ラインを見据えた金型製作

関東製作所グループでは、社内にプラスチック成形品の『後加工専用機』の製作部門があります。
タンク等の中空品は射出成形の場合、専用の熱溶着機で製品同士をくっつける必要があります。弊社ではその熱溶着機も抱き合わせで製作が可能です。

省人化装置部署の現場写真

関東製作所グループでは社内に金型部門と専用機部門があることで、お客様の工場ライン単位で、効率的な生産環境の提供を得意としています。

 

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金型設計・製作から製品の成形、そして専用機製作まで

弊社では、180ton~1,800tonの射出成形機8台保有しております。協力会社も含めればより対応可能範囲は広がります。
すなわち金型部門専用機部門成形部門が一つの会社内に存在するため、プラスチック製品の開発を検討しているお客様、またはお悩みを抱えたお客様すべてにお答えすることが可能です。金型売りの場合でも、金型設計から成形のトライまで弊社で行い、なるべく量産以降の不具合が少ないように心がけております。

関東製作所グループは、経験豊富なスタッフたちとこの潤沢な設備環境で「プラスチック製品開発のベストパートナー」を掲げ、業界をリードしてまいります。

 

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