簡易金型による製品事例をご紹介!短納期×低コストを実現した事例7選

簡易金型は、試作品や小ロット品に最適な射出成形用金型です。金型構造を簡素化したり、金型材質にアルミやZASを使用することで、短納期かつコストを削減できるのが特徴です。開発初期段階での試作や、迅速な市場投入が求められる場面などで広く活用されています。

㈱関東製作所では、180tの射出成形機を使用し、簡易金型による成形サービスに対応いたします。家電・住宅設備・自動車・文具など、さまざまな業界の製品を取り扱っており、用途も試作から小ロット品、補給品まで多岐にわたります。製品の仕様や用途、数量に応じて、最適な工法をご提案いたします。

 

金型製造を最短2週間から。180ton射出成形機用の簡易金型を、60万からご提供します。

開発スピード重視│短納期対応の事例

家電業界『リモコンの筐体』

業界 家電業界
品名 リモコンの筐体(上下ケースのみ)
製品サイズ 100㎜ × 40㎜ × 10㎜
材質 ABS
数量 2000個

製品設計段階で仕様変更が続き、当初のスケジュールより大幅な遅れが生じていた案件です。通常の量産金型では製作期間が長く、製品全体の立ち上げに間に合わないことから、簡易金型での対応が必要でした。
結果として、2週間という短納期での金型製作を実現し、全体スケジュールへの影響を最小限に抑えることができました。

 

 

食品業界『ピーラー』

業界 食品業界
品名 ピーラー
製品サイズ 110㎜ × 70㎜ × 10㎜
材質 ABS
数量 1000個

キッチン用品ブランドの新商品として販売を予定していた案件です。展示会での先行発表と販促キャンペーンのスケジュールがすでに決定しており、限られた期間内で製品の立ち上げを行う必要がありました。
簡易金型での製作により、製品の形状や外観品質を確保しつつ、量産金型に比べて大幅に短いリードタイムで製作を実現しました。

 

 

必要最低限の数量のみ│低コスト対応の事例

文具業界『コインケース』

業界 文具業界
品名 コインケース
製品サイズ 95㎜ × 25㎜ × 25㎜
材質 PP
数量 100個

市販のコインケースではサイズや形状が合わず、オリジナル仕様での製品化を検討された案件です。ヒンジ部分やコイン収納部のクリアランスなど、細かな構造の確認が必要であり、量産前の設計検証を目的とした試作が求められていました。そのため、射出成形による試作が必須となり、数量とコストのバランスを考慮して簡易金型を採用しました。
結果として、量産に最も近い条件かつ低コストでの試作対応を実現しました。

 

 

美容業界『ハンドミラー』

業界 美容業界
品名 ハンドミラー
製品サイズ 150㎜ × 80㎜ × 5㎜
材質 ABS
数量 500個

化粧品メーカーがノベルティとして限定配布を予定していたハンドミラーの案件です。数量は500個と限られており、できるだけ予算内で抑えたいというご要望がありました。製品の背面にはブランドロゴの刻印を施すなど、外観の仕上がりにも一定の品質が求められていました。
簡易金型での対応により、低コストでありながらも意匠性を確保することができ、ノベルティとして十分な仕上がりを実現した事例です。

 

 

特殊仕様が求められる製品│インサート・特殊材料の事例

電子機器業界『コネクタ部品』

業界 電子機器業界
品名 コネクタ部品
製品サイズ 50㎜ × 40㎜ × 5㎜
材質 POM + インサート
数量 100個

新規製品の開発にあたり、コネクタ部品の製品評価用サンプルを製作する必要があった案件です。試作段階での要求仕様として、インサート成形とPOMの使用が必須条件とされており、切削加工や3Dプリンターでは対応が難しい仕様でした。
簡易金型では、インサート成形やPOMなどのエンプラ対応も可能なため、条件を満たす試作品を製作することができました。

 

 

自動車業界『ドリンクホルダー』

業界 自動車業界
品名 ドリンクホルダー
製品サイズ 80㎜ × 80㎜ × 100㎜
材質 TPU
数量 2000個

車種限定のオプションパーツとして設計されたドリンクホルダーの案件です。正式リリース前に市場の反応を確認するため、販売店経由での先行導入が計画されており、2,000個という小ロットでの限定生産が求められました。
樹脂材質は軟質樹脂であるTPUでしたが、簡易金型により特殊材料での成形も対応し、品質・コスト・納期のバランスを両立させた事例です。

 

 

図面の無い状態から製作まで│補給品の事例

住宅設備業界『換気口カバー』

業界 住宅設備業界
品名 換気口カバー
製品サイズ 100㎜ × 100㎜ × 30㎜
材質 ABS
数量 500個

既存メーカーの廃業により補給品の調達が困難となった案件です。図面やデータは残されておらず、現物サンプルのみが手元にある状態でした。
このようなケースでは、まずは現物からの3Dスキャンおよびモデリングによる再現が必要です。㈱関東製作所では、『リバースエンジニアリング』による3Dデータの作成が可能であり、図面・データのない製品でも対応を実現しました。
最終的には、補給用として500個の小ロット製作を実施しました。3Dデータの作成から簡易金型での製作まで一貫対応した事例です。

> 『リバースエンジニアリング』にも対応する、㈱関東製作所の3Dスキャン測定サービスとは

 

 

短納期・低コストなら『簡易金型』

簡易金型は、試作や小ロット品の製作に適した、低コストかつ短納期で対応可能な金型です。製品仕様や目的、数量などによっては、簡易金型を採用することでコスト削減や開発スピードの向上が見込めるケースもあります。

㈱関東製作所では、簡易金型の設計・製作から成形まで一貫して対応しており、最適な工法のご提案も行っています。プラスチック製品の開発をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

> 『簡易金型』とは?種類やメリット、注意点をわかりやすく解説

> 簡易金型と量産金型の違いを徹底比較|目的別に最適な金型とは?

> ㈱関東製作所の『簡易金型サービス』はこちらから金型製造を最短2週間から。180ton射出成形機用の簡易金型を、60万からご提供します。

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