目次
VL-700の概要
測定項目 | 内容 |
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測定範囲 | φ300 H200㎜ ※データの連結も可能なため、実質サイズの制限はなし |
測定精度 | ±10㎛ |
耐荷重 | 50㎏ |
VL-700は非接触式の三次元測定機です。ステージにワークを置いてワンクリックで形状をスキャンすることができます。光沢のあるワークや透明なワークも専用のスプレーを塗布することで測定が可能です。スキャンしたデータはSTEP形式のCADデータに変換して出力も可能です。
すべての測定作業がワンクリックで可能なため、人による測定のバラつきが発生せず、再現性の高い測定が可能です。
活用例
平行な平面間距離の測り方
従来の測定方法
ノギス | × 挟めない。 |
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接触式の三次元測定機 | △ 固定治具が必要。接触時にたわむリスク。 |
VL-700で測定した場合
立体形状をまるごと全周スキャンすることで、測定箇所をクリックするだけで簡単に測定することができます。
大型ワークの測定
従来の測定方法
ノギス | × 測定物が大きすぎて挟めない。 |
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接触式の三次元測定機 | △ 測定箇所が多く時間がかかる。 |
VL-700で測定した場合
VL-700ではデータを連結することで大型ワークの測定が可能です。測定箇所をクリックするだけで簡単に測定ができます。接触式であれば測定箇所が途中で変わると、そのたびにワークをセットして測定が必要ですが、VL-700では一度スキャンしたデータはいつでも測定が可能なため、測定時間の短縮にもなります。
自由形状の測定
従来の測定方法
ノギス | × 自由形状は測れない。 |
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接触式の三次元測定機 | × スタイラスを当てられない箇所がある。 |
VL-700で測定した場合
CADデータと同様にスキャンしたデータを指定箇所で仮想断面を作成し、測定することができます。また、R寸法も計測することができます。
うねりや変形の評価
従来の測定方法
ノギス | × 測れない。 |
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接触式の三次元測定機 | × 部分的にしか測れない。 |
VL-700で測定した場合
VL-700の平面度測定を使用することで歪みを可視化することができます。勘合部などは従来、組付けてみてにガタツキを確認し修正を行っていたが、VL-700を使用することで正確に精度の高い修正を行うことができます。
リバースエンジニアリング
VL-700のシリーズから新たに可能になったのが、スキャンデータのCAD出力の機能です。
出力可能なファイル形式 = STEP、DXF
ご存じの方も多いかと思いますが、近年の製造の現場では3Dデータは非常に重要な役割を持っております。
しかし、数十年前に製作された製品の多くは2Dの紙図面のみや図面すら残っていないような製品も存在します。
そこで3Dデータのない製品をもう一度製造する方法としてリバースエンジニアリングといわれる、現物製品をスキャンして3Dデータ(CADデータ)を作成する方法があります。
> MFG Hackサイトでリバースエンジニアリングを解説しているコンテンツを見る
関東製作所の体制
(株)関東製作所では、VL-700以外にも各種測定機を保有しております。それらを用いて製品の測定対応が可能です。
測定サービス
費用 | 5万円~ |
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納期 | 2営業日~ |
リバースエンジニアリングにも対応可能です。実はVL-700を保有しているだけでは完全なCADデータはできません。スキャンできない箇所(深い穴、入り組んだ形状)や出力されたCADデータを修正して仕上げるデータ作成が必要です。弊社では熟練設計者がデータの修正/加工まで対応致します。
データ作成サービス
費用 | 5万円~ |
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納期 | 3営業日~ |
測定・データ作成・成形まで含めて一貫対応も可能なので、手配工数の削減にも寄与します。是非、お困りのことがあればまずはご連絡ください。