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[1,800t機の特徴①]『深くて重い製品』も成形可能
バンパーやアンダーカバーなど深モノ製品に強い
軽自動車のバンパー製品などは、一般の1,800ton射出成形機で成形できるでしょう。しかし大型車の、特にコーナー部が深いアンダーカバーやラウンド形状が急なバンパー類は、一般機では収まらないケースも出てきます。
弊社所有の1,800ton射出成形機は、特注でデーライトを200mm延長させており、それら深モノの大型金型も成形機に乗せられます。
奥行きの深さがまかなえず、あえなく成形機サイズをアップさせることは無駄なコストを発生させます。大型成形において製品形状を限定させないことが、弊社成形機の強みです。
大型製品の『小ロット生産』にも対応できる環境
主に自動車部品の市場において、九州地区は特に大型部品の需要が多く、そのニーズに応えられる成形メーカー様も多いでしょう。その中で弊社の強みとしては、『小ロット』生産にも対応できる点です。
1,800ton成形機がある福岡工場には金型メンテナンス設備も完備しており、『金型設変→成形トライ』のサイクルの小回りが利きます。
そのため、一般の成形メーカー様では対応しずらい『小ロット生産』にも対応が可能です。
[試作・小ロット生産]に関しての関東製作所の取組み
> 小ロット生産に最適化された射出成形環境を構築。金型を使用しない試作品の工法にも精通しています。
動画は、900mm×600mm×48mmサイズの「仮設トイレ専用ルーバーフェンスパネル」を1,800ton成形機で成形している様子です。量産に向け、自動取り出し機を設置してトライしています。
[1,800t機の特徴②] 耐摩耗仕様で『ガラス入り樹脂』も成形可能
福岡工場にある1,800ton、850ton、450tonの射出成形機は、すべて耐摩耗スクリュー仕様となります。
すなわちガラス入りのエンプラ(エンジニアリングプラスチック)が成形可能なため、インテークマニホールドなど、エンジン周りの部品も十分対応できます。
[1,800t機の特徴③] ラップ動作機能!ガス抜きや小圧力に貢献
効率的な射出方法にも定評があります。
射出成形においては通常、金型を密閉した状態で、ゲートから樹脂を充填させることで成形を行います。しかしこの芝浦機械の電動機『EC1800SXⅢ-155A』は、樹脂の充填時に金型のPLを少し開けておき、適度なタイミングで閉じて成形するという『金型の開閉をコントロールする』機能が備わっています。しかも全自動で。
この機能による効果は2つあり、まずは充填時にPLを開けておくことで『樹脂内のガス抜き』の効果を期待できます。また初動時に密閉しないため、通常よりも少ない圧力で充填できます。すなわち、『バリ』を極力抑えた成形が可能になるのです。
さまざまな成形不良を誘発する射出成形ですが、成形機側での不良対策アプローチが増えることで、金型設変の低減にも貢献できます。
金型メンテナンス設備を保有する、敷地面積9,000坪の成形工場
関東製作所グループは金型製作の歴史が長い会社です。
そのため、スタッフによる金型知識はさることながらその設備に関しても、潤沢なリソースを全国に取り揃えております。
1,800ton成形機をはじめ3つの成形機を保有する福岡工場内にも、成形機のすぐ隣に金型メンテナンス設備を取り揃えております。
九州地区では希少!金型メンテナンス設備が完備
福岡工場内には、新設時点で以下の金型設備を配備しています。
放電加工機:FDNC106W(牧野フライス) 1,000×600×500
NCフライス:FDNC-220(牧野フライス) 2,200×1,000×1,000
レーザー溶接機:YW-200(テラスレーザー)
ダイスポ:DPS3500(アサイ産業)3,500×2,500 最大加圧:300ton
さらに20tonのホイストも導入しており、重量20tonクラスの大型金型の設変・メンテナンスも対応可能です。もちろん金型だけの手配もお受けいたします。
大ロット生産工場 更なる拡大計画あり
1,800ton成形機がある福岡工場の敷地面積は約9,000坪。大ロット・量産を見越して新設された工場です。大型製品の在庫確保にも十分こたえられる広さを確保致しました。
また2023年以降、現状の建屋を増築する二期工事、三期工事を予定しております。倉庫環境をさらに拡大し、全国でもトップレベルの量産体制の整備を計画しております。
成形から組み立てまで一貫対応!『省人化装置』も自社製作
関東製作所グループは成形品の納入だけでなく、アッシー作業などライン単位での稼働にも長けています。連結部品のアッシー作業や、不織布、吸音材、クリップなどの取り付け、蓋つき機構部品の組み込みなど、幅広い経験があります。
さらに弊社には『省人化装置』を製作する部署もあり、成形した後の品質を保証する『外観検査装置』やタンク類の『溶着機』『検圧機』なども同時に製作が可能です。
すなわち金型の設計・製作から、成形トライ、量産、省人化装置の提供まで、社内一貫対応できるのが弊社最大の強みです。
東海地区と九州地区 各拠点で完結する並行生産体制
特に自動車業界においては、東海地区と九州地区に生産力が集中していると思います。
ただし九州地区では金型製作環境が乏しいように見受けられ、1つの金型で設変が発生しても、わざわざ東海まで輸送を強いられるケースも多々あるでしょう。当然輸送費というコストは、大型で重量の重い金型ほど高くなります。場合によっては、設変工賃よりも運送費の方が高くなる場合もございます。
関東製作所グループは主要拠点である東海地区にも、また大型成形機を配備した九州地区でも、『金型設変から成形まで』を拠点単位で完結できる環境を整えています。そのため、一か所の設変のために遠距離輸送をする必要もなく、日程短縮やコスト削減として還元できます。
すなわちそれは、同じ金型を2型、拠点別で並行生産することも可能になります。
金型設変のみの依頼も積極的に受け付けております。
九州地区において、設変が発生する度に遠距離輸送を強いられていた成形メーカー様もぜひご相談ください。
弊社は多くのメーカー様と連携・協力することで、九州地区の成形市場の発展に寄与することを目指しております。
『関東製作所の詳細情報』と『国内外の拠点一覧』は以下よりご覧いただけます
> プラスチック製品開発のベストパートナー『株式会社関東製作所』 製造業界に高い技術力とソリューション提案を!