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成形不良はなぜ発生するのか?
射出成形では、さまざまな成形不良が発生します。原因として考えられるのは、
- 製品形状
- 材料
- 金型
- 成形条件
いずれか、またはこれらが複合的に関与していることが多いです。
「ヒケ」の不良を例にしてみると、製品強度や他の部品との組付けの為に設定した「リブ」や「ボス」などの形状次第で成形不良が発生する可能性があります。
つまり、成形不良の対策は製品設計や材料選定の段階から既に始めなければならないのです。ある程度は成形条件や金型修正によって改善できるものですが、深刻なケースでは製品形状を変更し、金型も作り替えを行い、時間もコストも膨大にかかってしまうこともあります。
成形不良サンプルプレートの使い方
金型メーカーも金型成立性の検証なども行いますが、前述の通り、製品設計や材料選定の段階から成形不良を考慮して進める必要があります。そのためには「製品設計者が成形不良の原因と対策を熟知していること」「事前に材料の特性を理解しておくこと」が大切になります。
設計者の教科書として
弊社の資料には、「ヒケ」「ウェルドライン」「反り」に関しての発生原因や対策がまとめられています。特に新人設計者には効果的な資料になっているため、社内の勉強用の資料として保有しておくのがおすすめです。
また、実際の成形不良が現れている成形品もセットになっているため、資料と一緒に成形品を見比べてより理解を深めることができます。意匠面には「シボ加工」「ブラスト」「磨き」がそれぞれ施されているので、不良の見え方も確認することができます。
材料試験用のプレートとして
教科書とセットの「成形不良サンプルプレート」は弊社保有の金型で成形を行っております。その金型を使用して材料トライの受託成形に対応します。
普段から使用している樹脂材料であれば、特性などの知見が社内にあるかと思いますが、初めての材料では、材料メーカーからの物性表や推奨成形条件などの条件しか分からず、トライをしてみないと実際のところは分かりません。もちろん、量産用の金型でのトライが最終段階ではありますが、事前に「成形不良サンプルプレート」の金型でトライすることで、「ヒケ」や「反り」、「ウェルド」が実際にどの程度発生するか確認できます。
製品設計前にトライを実施しておけば、それを参考にリブの厚みやシボ種類や深さを決めることができます。
また、成形トライの立ち合いも可能です。
ほかにも弊社保有の金型で成形トライの受託成形ができます。
購入方法
商品情報 | ・解説資料(全20ページ) 1冊 ・成形不良プレート(ABS) 1枚 ・成形不良プレート(PP) 1枚 |
販売価格 | 4,000円(税別) |
支払い方法 | 前払い入金 ※下記フォームよりご注文後、請求書を発行致します |
配送方法 | レターパック ※ご入金確認後、発送させて頂きます |
※材料トライに関しては、使用材料や必要枚数など詳細をお伺い後、別途お見積りをさせて頂きます
今回、販売開始記念として10%割引で販売中です。ご注文フォームのクーポンコードに下記のコードを入力ください。
「2510」