射出成形機の"電動式"と"油圧式"の違いについて |射出成型ラボ|

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射出成形機の”電動式”と”油圧式”の違いについて

射出成形機の”電動式”と”油圧式”の違いについて

関東製作所では協力会社も含めて多数の射出成形機を保有しておりますが、今回は電動式と油圧式の違いとその活用方法についてご説明したいと思います。

1.電動式成形機の特徴

出典:東芝機械様ISスクールテキストより

<メリット>

  • 消費電力エネルギーが油圧式成形機に比較して大幅に少ない。40〜50%程度削減可能。つまり毎月の電気使用料金が安くなる効果がある
    サーボモーターにより射出装置の制御が正確にできるので、成形条件の安定化が図られます
  • 低騒音で成形加工ができます
  • 通常4つ以上の独立したモーターにより、型開閉、射出、突き出し、計量ができるため、成形工程を並列進行させることが可能になり、結果的に成形サイクルを短縮できます
  • 突き出し量の正確な制御、多段突き出しなど、油圧機では難しかった作業が可能です
  • 射出速度を早くすることが困難であったが、最近では1000mm/sから2000mm/s水準の条件も出せるようになってきています
  • 油を使用しないので成形環境がクリーンとなり、食品容器や医療関係の成形では好都合です

<課題>

  • 現在のところ、成形機の価格が油圧機に比較して割高です
  • 故障すると手が出しにくい(機械機構部は別)
  • サーボなので無理がきかない(無理できない)
  • 条件設定が難しい

2.油圧式成形機の特徴

出典:東芝機械様ISスクールテキストより

<メリット>

  • 価格が安い
  • 条件が出しやすい(幅が大きい)
  • 構造が単純なのでメンテしやすい
  • 無理がきく(射出時間を非常に長く取る事ができます)

<課題>

  • 消費電力が大きい
  • 再現性に乏しい
  • 外乱の影響を受けやすい
  • 音がサーボに比べ大きい
  • 細かい制御が苦手です(油圧のため)
  • 作動油温度管理、品質管理が必要です
  • オイル漏れのリスクがあります

3.実際の具体例:電動と油圧の比較

事例(1):
電動EC850Wでトライして問題ないものが、油圧850tonで成形すると、条件がでず、バリ、ガスパック等が発生し製品にならないケースがありました。最終的にお客様の成形に合わせた、金型仕上げと成形品対策を行い納入致しました。成形機の性能は大きく影響します。

事例(2):
電動機での金型合わせで問題ないものが、油圧機で合わせを見ると、中央部に締め付け力が集中するため金型が歪み、型開きするときに位置決めのインローが強くあたり、大きな音が発生して開いてしまいます。成形機が揺れる位、効いてしまい、合わせ直しが発生する場合があります。制度の良い機械で調整しても結果油圧機での量産の場合は合わせ直しが発生する場合があります。

4.共通の課題:基礎が大事

機械の基礎もしっかりとしていないと、ダイプレートが傾いてしまい、金型を開閉する際、ガイドピンが入る時に、ガイドブッシュにあたりながら入り、数多く成形していくうちにかじりが発生してトラブルとなるケースがあります。成形機だけでなく、基礎工事も確認する必要があります。地耐力を保証した基礎工事ができているかどうかがポイントです。

5.当社の大物受注案件の例

(1) O社様
材質ABS 製品サイズ 590mm x 660mm x 14mm
成形機ランク 1300ton

(2) F社様
材質ABS 製品サイズ 490mm x 1020mm x 6mm
成形機ランク 2500ton

(3) W社様
材質6ナイロン+G30% 製品サイズ 442mm x 647mm x 149mm
成形機ランク 1300ton

(4) W社様
材質6ナイロン+G30% 製品サイズ 442mm x 645mm x 72mm
成形機ランク 1300ton

これらの受注品は弊社の生産技術代行の提案でご対応させていただきました。
射出成型に関することなら、射出成型ラボを運営する関東製作所まで、
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